WOWWOWで「新感染半島 ファイナル・ステージ」を視聴しました。「新感染 ファイナル・エクスプレス」に続けて見たのですが、「新感染半島」は特に面白かったので、今回はこちらの方の感想です。設定は続いていますが、登場人物に繋がりはありません。

　一言でいうと、ゾンビ映画です。が、カー・アクション・シーンがメインです。ストーリーは、実はイマイチです。そもそも、主人公が感染（朝鮮）半島に戻る設定に、無理があります。しかしカー・アクション・シーンは、素晴らしかったです。アジア映画でSFXも含めて、ここまで描写した作品は初めてではないでしょうか。東京を舞台にした「ワイルドスピード　TOKYOドリフト」とは、くらべものになりません。前半はゾンビがいる街中や路地を疾走し、後半はマッドマックスのようなカー・アクションと、工夫もあります。

　ただ、見どころはカーアクション以外は、あまり期待できません。主人公が冒頭で見捨てた、親子との心の交流なども、あることはありますが。私はあくまでも、「新感染半島」のアクション・シーンを推します。素晴らしいアクション映画を堪能できます。

　ネットでは、前作の「新感染」は高評価、「新感染半島」は低評価と、すっかり二分されました。特に「新感染」の鉄道設定と人間描写を絶賛する声が多数でした。極限状況での親子愛や夫婦愛、それに利己主義とかが、わかりやすく上手に盛り込まれてます。しかし私のお気に入りは、「新感染半島」のアクション・シーンです。

　私的ゾンビ映画ベスト３（「フロム・ダスク・ティル・ドーン」「カメラを止めるな」「アイアムヒーロー」）に、並ぶ作品でした。韓国映画の躍進は目をみはるばかりですが、カー・アクションに限っては、日本映画はもはや韓国の敵ではないくらい、差がついてしまいました。