wasuremono60のブログ

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仕方がないのか

 一連の日本のコロナ対応を、どのように評価したら良いのだろう。
 最低だと言う人もあれば、まずまずだと言う人もいる。世論全体としては、政権支持率は下がる一方だし、対応を評価する人は3割から4割である。


 こういってはなんだが、政治家は三流だが、官僚は一流とかつては言われていた。いざとなれば、優秀な官僚たちが政治家を動かす。
 さて時は流れて、政治家が三流から一流になったかといえば、お世辞にもそんな素晴らしいことにはなっていない。それはお前の偏見で、政治家はみなレベルアップしたといわれるならば、私とは見えている世界が違うとしか言いようがない。


 話を戻す。そうなると頼れる者は官僚である。今行われていることが、私ごときにわかるはずはなかろうが、コロナ禍も一年と半年を過ぎて、聞こえてくる話で「さすがだな」と思える話がないのは、なぜなのだろう。
 「こんな手を打っていた」とか「こんなふうに乗り切った」とか言う話が、全然ない。


 コロナはクルーズ船から始まった。クルーズ船からは岩田医師のSNS情報とかも流れてきたが、実態はよくわからなかった。一年ほど経ってNHKで見たスペシャル番組では、医者を始め関係者は結構頑張っていたんだな、ということを知った。
 私は、「未知の感染症に、完璧ではないがあの時点では、それなりに対応できていた」と感じた。


 後はどうだろう。もう少し時が経つと、「実はこうやって感染は抑えられていた」なんて話が出てくるのだろうか。
 政治家の無策はともかく、「さすが日本の官僚だな」と思われるものは、残念ながら無い。
 諸外国を引き合いに出して、我が国の無能を指摘する気はないが、逆に「日本は外国に先駆け、こんなことができた」と言えることがあるのか。


 スイスの科学出版社『フロンティアズ』が、5~6月に世界24カ国の約2万5000人の研究者に対して、自国のコロナ対策がどの程度科学的かアンケートしたものを英『エコノミスト』誌が紹介している。
 日本は24カ国中17位で、アジア5カ国中では最低だ。


 いやいや。政治家や官僚の無能を嘆いてばかりいては、いけない。
 私たち日本人は、今や世界ではそのレベルの国なのだと、自覚すべきということなのかもしれない。
 嘆くべきは、日本人がどんどん阿呆になっていくことだったのか。