wasuremono60のブログ

突然ブログをはじめました

ウクライナ 愚かなる人類

 プーチンがしかけたウクライナ侵略が、未だに解決しない。多くの人命を失っているにもかかわらず、終わる気配がない。「プーチンという狂人がすべて悪い」で、すましてはいけない。これは、自分なりの覚書のつもりです。


 報道によれば、予兆はいくらでもあった。プーチンが、小出しにウクライナを侵略していたにもかかわらず、ウクライナが救助を求めていたにもかかわらず、欧米は見て見ぬふりをしていた。プーチンは、欧米を横目で見ながら、これなら全部いただけると思ったに違いない。


 「やらなければ、自分の国がやられる」プロパガンダ理論。そして実行した。小出しに略奪していた時はうまくいったが、一攫千金を狙って、大失敗した。小出し略奪の時は、大成功した情報戦も、今回は思うようにいかない。


 そもそもトランプを大統領選挙で勝者にしたのは、陰謀論ではなくプーチンの力である。トランプが大統領になった時、プーチンはアメリカを見下した。トランプとプーチンの初めての共同記者会見で、ある記者がトランプに「プーチンのおかげか?」と質問した時に、本当にニヤついている。


 欧州には、かつてメルケルがいた…が、いなくなった。プーチンにとって、自分を凌ぐ政治家は欧米には皆無となった。ロシアの天然ガスのパイプラインが、欧州への毒薬として効き始め、プーチンは指一本で、欧州を捻りつぶせると感じた。


 北京オリンピックに、国家としては参加しないにもかかわらずロシアの元首として、どこの国よりも早く中国入りし、習近平とがっちり握手した。欧米対中ロの未来の勝者として。そして、全体主義こそが勝者と確信した。


 ちなみにプーチンに「ウラジミール、私たちは共に同じ未来を見ている」と呼びかけたどこぞの首相は、どさくさに紛れて「先制攻撃容認」などと言い始めた。「やらなければやられる」理論をこのタイミングで。ロシアと同じだと、なぜ気づかないのだろう? 本当のバカなのか?


 ロシア国内の反プーチン勢力が立ち上がり、この戦争を終わらせるという報道もある。この手の楽観論は、安易に信じないほうがいい。第2次世界大戦における我が国を思い出すべきだ。一部の反対勢力はことごとく抹殺され、大多数の国民は戦争を支持し続けた。プロパガンダ、大政翼賛会、神の国…。ヒトラーは選挙で選ばれ、天皇は戦争を止められなかった。歴史は繰り返される。