wasuremono60のブログ

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アバランチ

 ドラマ「アバランチ」が終わりました。正直に言いますと、フジテレビのドラマとは相性が悪いというか、好みに合わないことが多いのですが、「アバランチ」は面白かったです。ただし放映はフジテレビですが、制作はカンテレ(関西テレビ)なので、相性は悪いままなのかもしれません。


 アバランチとは「雪崩」のことだそうです。第1回のタイトルでしたが、内容的には最終回こそが、アバランチ「雪崩」でした。警察内の陰謀組織を、警察内外の別組織「アバランチ」が壊滅させるという定番ものです。ネットでは賛否が分かれたみたいですが、私は十分楽しめました。


 まず、キャスティングが良かった。ドラマって必ずと言っていいほど、「合ってない」って思わせる役者さんが登場するものですが。このドラマはそれがなかった。それからどんでん返しの、タイミングが良かった。「あの人」が実は、味方だったり裏切者だったりの展開が、よく計算されていたと思います。アクションには興味はありませんが、アクションシーンが好きな人は楽しめたはずです。


 ネットで多い不満は、日本版CIAを作ろうとしていた、悪役の大山官房副長官の「動機が不明」というものでした。主人公サイドの動機は大切ですが、悪役の動機は求め過ぎでは?って思います。少し話は違うかもしれませんが、宇宙人の地球侵略ものに、いちいち動機なんて求めないですよね。もちろんすべての悪役に動機が不要、とまで言うつもりはありません。


 振り返ると、いろいろな要素が詰め込まれているにもかかわらず、話はシンプルでわかりやすい。大勢の脚本家、監督、プロデューサーによる共同制作ってことは(もし違っていたら恥ずかしいですが)、「チームで知恵を出し合って作った」作品のような気がします。これは誉め言葉です。
 
 綾野剛さんは、脂がのっている役者さんの一人です。30代前半をこつこつ地味に積み重ねてきて、後半は爆発しました。TVに映画にひっぱりだこですが、40歳を迎える来年は、さらなる成功を収めそうです。