wasuremono60のブログ

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鎌倉殿の13人 「大いなる小競り合い」

 NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が、いよいよ始まりました。私は三谷幸喜さんの大ファンで、演劇・映画・ドラマと、ほぼ見てきました。ファンではありますが、作品に「あたり・はずれ」は、あると思っています。これだけ作品があれば、はまった作品もあれば、はまらなかった作品もあるのは当然です。しかし「はまり度」の高さが、途方もない高さ故に、ファンになってしまいました。


 さて第1回の感想ですが、過去2回の大河作品よりも、さらに期待できそうです。毎度のことですが、昔からの大河ファンを標榜する方々から、「重厚さがない」「セリフや動作とかが現代風でシラける」「悪ふざけ」など、批判も多数。でも、あのドラマがより重厚なら、面白くなるのか。(当時の言葉遣いそのままでは、現代人は理解できないので)時代劇風なセリフなら、面白くなるのか。悪ふざけをやめれば面白くなるのか。・・・かえって、つまらなくなりませんか?


 私が三谷作品を鑑賞する時は、まず小ネタで笑う。伏線の回収で唸る。時に時代を風刺するようなエピソードに感動する。こういう姿勢で見ます。小ネタで引き込まれ、次々と展開するエピソードに、いつの間にか夢中になっていると、最後に感動が待っている。もちろんすべての作品で、こううまくいくとは限りませんが、完落ちした時の快感は、この上ありません。


 第1回は、次のように展開します。
①1175年の秋、父時政は都から3年ぶりに北条家の館に帰って来て、館では酒宴が催されている。義時は、祖父の伊東祐親が、娘八重に子供まで儲けた上に、逃亡している源頼朝を探していることを知る。
②兄、宗時が、頼朝を我が家にかくまっていることも知るが、それを知った姉政子が頼朝の気を引こうとする。
③義時は、心を寄せていた八重に会いに、伊東の館に頼朝の文を持って行く。
④伊東祐親が兵を率いて北条にやってくるが、義時が頼朝を馬に乗せ、逃る。
 これから登場する歴史上の有名人たちは、最後にさらりと紹介し、とりあえず北条氏一族と頼朝の顔見世は、無事終了しました。


 小ネタ多数ありましたが、もっとも笑えたのは、政子と頼朝の蹴鞠のシーンで、頼朝がリフティングの技(名前はわかりません)で蹴った場面でした。大爆笑しました。
 
 ドラマ前半で、北条がかくまっていた頼朝が、伊東祐親にバレそうになるのを義時が必死で隠そうとする場面があります。あまり深入りしませんでしたが、三谷さん好みの場面で、きっとこれだけで芝居ができると思ったことでしょう。しかし全体のことを考えて、自重しましたね。とまれ、第2回以降が楽しみです。