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ゲーム・オブ・スローン 見終える

  Amazon・プライムで「ゲーム・オブ・スローン」全73話をすべて見終えました。ちなみに「ハウス・オブ・ガード野望の階段」も全73話。「SUITS/スーツ」は全134話。「ウォーキング・デッド」はまだすべて見終えてませんが、いまのところ115話。NHKの大河ドラマは50話いかないくらいで、朝ドラが150話。ちなみに見たことはないんですが、「科捜研の女」は250話でまだ続いてます。もうひとつ見たことはないんですが、「相棒」は361話でまだまだ終わりません。1話完結のドラマを見ないのは、趣味の問題です。


 で、話を戻します。「ゲーム・オブ・スローン」は、ファンタジードラマの超大作です。設定は、この世に存在しない時代と国のお話です。竜も出てくるし、ゾンビや魔女も出てきます。ただし、このドラマが面白いと感じる人は、ファンタジーではなく、人間ドラマとして評価します。このドラマの評価は、ファンタジーと見るか、人間ドラマと見るかで分かれるのです。


 たとえばネットで、こんな感想。「人生やりたい放題。すべて思い通り。イケメン+金持ち+権力あり+武術最強クラス。生まれも大陸トップの名家。」それが「そんな、すべて揃った男が〇〇を失い、人生が急降下に転落。それをきっかけに、今までの『何もかも手に入る』『やりたい放題』の人生を見つめ直し、『本当に大切なもの』『絶対に失いたくないもの』を考えるようになり、第2の人生を歩むことになる。」「このような人間ドラマが中心」・・・見終えた人なら、この登場人物も推定できる。人気が出そうな設定です。


 しかし、前段の設定段階で、未来の設定を何も予見させることなく、「第2の人生」と言われても説得力を感じないのです。「第2の人生」で見せる人柄があるなら、「第1の人生」のようにはならないだろう。つまり「第1の人生」と「第2の人生」が、どう考えても結びつかない。登場人物全体が、そういう印象を受ける。登場人物の気まぐれで、物語が進行しているように見えてしまうんですよね。


 言ってみれば、ドラクエやFFなどのRPGの実写版にしか、見えない(ただ大人のファンタジーなので、リアルなエッチ描写も、たくさんあります)。本当にゲームをやっているように、ドラマも進行します。ゲームも、自分が今どこにいるとか、スタート直後ってわからないですよね。そんな感じなんです。つまり視聴者には、少ない情報だけで物語が進みます。「ここ、どこ?」「えっ?それ誰」は、当たり前です。途中からネットを参照しながら見たので、詳細に背景がわかりました。ネット情報は、さしずめ「攻略本」です。僕は、攻略本見ながらゲームするタイプなので、ネット情報は、必需品でした。


 それで面白かったのかって聞かれると、答えが難しい。常に「この先どうなるんだろう?」というドキドキ・ハラハラはありましたが、登場人物に感情移入したり、感動したりすることは、ほぼありませんでした。振り返ってみると、RPGゲームも、終わったときの達成感はすごくあったけど、そこまで感動したかなって考えると微妙です。「ゲーム・オブ・スローン」も、最終話を見終えた時、「終わった~!」っていう達成感は、感じました。それで充分じゃないか、という気もします。