wasuremono60のブログ

突然ブログをはじめました

古見さんは、コミュ症です

 漫画を実写化したNHKドラマが、終了しました。漫画は未見ですが、ドラマはとてもほっこりしたストーリーでした。


 コミュ症高校生が次々と登場し、エピソードが展開します。コミュ症といっても、人それぞれ違うし、またコミュ症とも違う、悩み多き今時の高校生が主要登場人物です。 


 まず、登場人物のキャラクター設定が良かった。デフォルメされてますが、似たような高校生が、2021年ならクラスにいるんだろうなと、思わせました。漫画チックといえばそれまでですが、抱えている問題は、リアルです。リアルな問題を、面白おかしく表現していけないはずはありませんよね。


 登場人物が個性的なので、まつわるエピソードも自然と面白くなります。ストーリーにおけるキャラクターって、本当に大切ですね。最近のいまひとつなTVドラマを見るにつけ、ドラマ作りは、ストーリーからではなく、キャラクターから考えたほうが良いのでは?と思わされます。原作に漫画が頻繁に使われるのも、キャラクターが重視されるからかもしれません。


 若いキャストも、マッチしていました。35歳の増田貴久さん城田優さん、32歳の溝端淳平さんを若いと言って良いのかわかりませんが、増田さんをTVドラマで見るのは、「レンタル何もしない人」以来です。人の良さそうなキャラクターを、見事に演じていたので、今回もハマりました。他の出演者たちも、とても良かったです。


 ひとつだけ不満なのは、古見さんがだんだん筆談から会話に移行して終わるという展開です。原作漫画はまだ終わっていないので、ドラマのオリジナルな終わり方だと思います。もしかすると意図されたわけではないかもしれませんが、文化祭のクラスでのやりとりで、最後に声を出すのは、かえってリアルではなかったです。すべてが上手くいって終わり!は、安直すぎます。繰り返しますが、そのような展開に見えただけで、製作者の意図は違うかもしれません。もっともその後、只野くんのほっぺたを無言で触るエピソードで終わるのは、素敵な終わり方でした。