wasuremono60のブログ

突然ブログをはじめました

NHKスペシャル 渡辺恒雄

 NHKのBSは、宝の山です。
 見ない人にとっては、受信料は捨て金ですが、愛視聴者にとっては、格安料金です。
 すべての放送局で、NHK(のBS)を一番視聴しています。


 定期的に見ているのが、「英雄たちの選択」という歴史番組。
 他によく見るのが、「BSプレミアム」などのスペシャル放送。ジャンルは様々で、ありとあらゆる分野のテーマ番組。
  たまに見るのが、「BS世界のドキュメンタリー」で、名前の通り外国制作のドキュメンタリー番組。たとえばミャンマーの軍事政権に囚われる前のスーチーさんが、実は大統領選挙に勝利した後も、軍部のすさまじい抵抗と対峙していたことなどを知りました。


 「NHKスペシャル 渡辺恒雄」の「昭和編」「平成編」が、とてもおもしろかった。昭和編が放送されてから、なかなか平成編が放送されなかったので、NHKお得意の政治的圧力でもかかったのかな、と思っていたら最近やっと放送されました。


 戦後の有力保守政治家たちとの密着ぶりがすさまじく、新聞記者の一線なんて完全無視するゴーング・マイウエイぶり。中でも面白かったのは、「戦争反対」の思想と「旧日本軍」の否定と「靖国神社」の否定を語る場面。戦争体験を語る場面では、生前の私の父が、徴兵された海軍が、いかに人道的にひどい組織だったかを語る姿と重なりました。


 読売といえば、自民党広報誌などと揶揄されることもあるような保守系新聞ですが、渡辺は一言で言い表せるような、単純な人物ではありませんでした。番組では触れなかったけど、最近の保守系政治家のことをどう思っているのかなあ。
 そもそも渡辺恒雄って、日本テレビを含む読売グループのトップとして君臨している人物ですよ。そんな人の番組を作ってしまうところが、「流石」NHKです。むしろ日本テレビじゃ、畏れ多くて、番組制作できないか。


パラリンピック開会式

 パラリンピックの開会式をテレビで見る。
 緊急事態宣言下での開催の是非は、問われるところですが、私は賛成派です。
 オリンピックも賛成派でした。
 今日の話題は、オリンピックに「賛成だった派」か「反対だった派か」です。
 賛成した途端に体制派とか、政権支持派とか、命を軽視しているとか言われそうですが、そういう短絡的な意見はとりあえずスルーです。


 私は、テレビ放送なしで、純粋に選手と関係者だけでやればいいと思ってました。もしくはテレビ放送は、すべて試合後に(つまり結果がわかってから)放送する。


 ちなみに選手や関係者のコロナ対策は、報道を見る限りさほど心配していませんでした。相当厳しい対策が、取られてたからです。電車やバスなどの交通機関に乗車するよりは、安心なレベルだと思いました。この点は、意見の相違がある人も多いかな。


 むしろ私の心配は、史上最大のハレの行事で、人心が浮かれることでした。
 無観客とはいえ、試合を、それもライブでテレビ観戦することで、間違いなく人々は興奮します。当然、感染に悪影響をもたらします。「緊急事態宣言」どころではない雰囲気になるでしょう。(実際なってしまいました)それならば、アスリートはまさに試合に徹すれば良いと思ったのです。アスリートのためだけのオリンピックです。


 要するに、オリンピックへの関心を低めれば良いのです。現在の政権党が、できるだけ国民が政治へ関心を持たないように、無関心でいるように企てているように。オリンピックを観戦することの意義や、オリンピックの趣旨そのものにはずれるかもしれませんが、そんなことは、当時の状況ではどうでも良いと思いました。


 もちろん賛成派の人だって、だれもこんな暴論に賛成するはずもありません。「観戦できないなら、反対にまわる」って言われそうだし。
 でも中止にしない方が良いと思いました。中止にすると、自尊感情(最近流行りの自己肯定感)が下がり、不穏な世の中になる気がしました。今でも「日本一番」と能天気で歪んだ愛国心を持った人々が、いじけて深い闇に落ちていきそうな気がしました。(既に闇に落ちているかも)


 そういうわけで賛成しました。

脳外科から突然の電話

 先週人間ドックの検診に行ってきた。ついでに別料金で脳ドックも受診した。人間ドックは毎年、脳ドックは10年ぶりだった。


 毎年同じ病院で検診していて、様子は熟知している。ただ、脳ドックは10年ぶりで2度目なのであまり記憶がない。前回、MRIでの検診の最中に、うたた寝してた記憶はある。妻にそんな思い出話をすると、あの騒音の中で寝ることができるなんて、よほど鈍感なのねと言われた。そして今回もまどろんだ。


 検診後、人間ドックの方は、医師がすぐに出た検査結果について、詳しく説明してくれた。特に問題なし。先々週は内視鏡検査もしたが、その時も問題なしだったので、健康面での不安はない(やる気がでないのは、仕方がないと割り切ることにした)。残るは、脳ドックである。脳ドックの結果は、4週間後までに自宅に郵送され、その後医師の診断日を予約することになっていた。


 ところが1週間経たないうちに、病院から至急診断を受けるように連絡が来た。ただならぬ気配を察し、予約した。妻は近隣の親戚に、何か言われるらしいので自分も付き添うと吹聴した。二人で、「アルツハイマーとか脳の萎縮なら、急がないのでは」とか「手術が必要ならすぐに呼ばれるのでは」とか、勝手な憶測をしてみたものの、浅知恵以上のことは思いつかなかった。妻は以前より、私の脳の萎縮を真面目に心配していた。そして今日を迎えた。


 コロナ禍にも関わらず、11月に披露宴の招待状が舞い込んでいたので、医師から何か言われたらそれを理由に欠席で返事しようと思った。診断結果の結果は、問題なかった。


 脳血管に一部細いところがあったが、10年前と全く変化ないので「生まれつき」と言われた。脳ドックだと、自動的に「問題あり」と判定が出てしまうので、次回から外来で受診すれば、緊急の呼び出しはないと言われた。「10年前と全く変化なく、問題ないです」と医師が言うので、妻が間髪を入れず「萎縮はしてないか」と尋ねると、「全く問題なし」と太鼓判を押してくれた。妻の心配は杞憂に終わり、単にやる気が出ないだけという結論が出た。披露宴問題は、とりあえず先延ばしにした。


 というわけで60歳の私は、健康面ではいまのところ問題ない。まだ人間ドックのすべての結果が届いたわけではないが、多分問題ない。コロナ禍の終焉を祈るのみである。