wasuremono60のブログ

突然ブログをはじめました

真犯人フラグ

 今回のテーマは、日テレの連続ドラマ「真犯人フラグ」の犯人を推理する……です。
 ネットでも、犯人捜しは盛り上がっているみたいで、日テレ&秋元康の思う壺状態です。
 私も、便乗して犯人捜し……という訳ではありません。現時点での「この人が犯人であって欲しい」という期待・願望をお話しします。そしてすべてが明らかになったところで、期待以上だったか以下だったかを検証する……つもりです。


 ではさっそくですが、登場人物と、制作側によって作られた犯人度(どれくらい犯人っぽく造形しているか)です。もちろん個人的偏見による基準ですので、悪しからず。
◆明らかに犯人ではない(犯人の期待度・高)
  相良凌介と失踪家族
  二宮瑞穂(同僚)
  河村俊夫(友人・編集長)
  日野渉(友人・マスター)
  橘一星(IT社長・娘の恋人)
  阿久津浩二・落合和哉(刑事)
◆明らかに怪しい(犯人の期待度・低)
  菱田朋子(ママ友)
  山田元哉(サッカー教室コーチ)
  猫おばさん
  中村充(謎の人)
◆わからない(犯人の期待度・低)  
  林洋一(新居の営業マン)
  望月鼓太朗(配送スタッフ)
  ぷろびん(YouTuber)
  本木陽香(葬儀屋)
  電話のクレーマー
◆関係なさそう(犯人の期待度・高)
  太田黒芳春(部長)と社員たち
  雫石千春(大学時代の知り合い・コメンテーター)


 まず、このドラマの副題は「怪しく見えたら、もうおしまい。」です。ということは、「◆明らかに怪しい」人たちは、犯人ではありません。作り手が設定した副題に、自ら反するようなことは絶対にありえません。ということは、犯人は「それ以外の人たち」です。とはいえ、「◆関係なさそう」な人たちが万が一にも犯人では、話がつまらなそうなので度外視します。


 また、相良と二宮が犯人というのは、これもいくらなんでも面白くありません。ネットの素人予想に的中されるなんて、プロの風上にも置けないですよね。ちなみに「◆わからない」の人たちは、これからの展開で「◆明らかに怪しい」枠に移動していく可能性が高い人たちなので、この人たちも犯人ではありません。失礼、犯人であって欲しくはありません。そうなると期待値が最も上がるのは、友人二人と橘ですが、三人の中では「橘」犯人の期待値がダントツですよね。


 しかしまだ、触れていない人がいました。それは失踪家族です。ここまでくると橘と恋人の相良光莉の共同正犯説が、なんだかリアリティを持ち始めたような気になりませんか?
宮沢りえ演じる相良真帆も、かなり期待できます。


 私の期待度ランキングです。もちろん犯人は、「◆怪しい人」をマインドコントロールしているというのが前提です。
1 橘が主犯
2 橘と相良光莉の共同正犯
3 相良真帆が主犯
 どうすればこんな展開になるのか。考えるとわくわくしてきます。頼みますよ、秋元康さん! 

映画「恋妻家宮本」

 wowwowで「恋妻家宮本」を見ました。原作は未読ですが、重松清「ファミレス」を遊川和彦が監督・脚本しました。子供が成長して、結婚し家を出た後の夫婦の話を、阿部寛と天海祐希というコメディーの手練れ豪華キャストが、ハートウォーミングに演じました。


 感動要素より、コメディー要素を強調した作品です。ただ、原作の感想にも感動要素は少なくて、コメディ要素が強いというものが多かったので、遊川監督もそこが気に入ったのでしょう。


 私の感想ですが、「まあまあ」でした。原作にあるのか、映画オリジナルなのかわかりませんが、「正義はぶつかるが、優しさは溶け合う」エピソードは、なかなか良かったです。しかし、熟年離婚かと思わせる夫婦が、結局よりを戻すというメインの話が、今一つだったです。


 原因は、たぶん天海祐希さんです。もしくは天海さんへの、演出です。天海さんはとても上手な役者さんであり、コメディも達者です。しかしラブシーンは苦手に見えました。もちろんコメディなので、ラブシーンといっても濃厚な場面はありません。それでも「本当に夫を愛しているんだな」と思わせる演技としては、疑問でした。中学校の生徒たちとのエピソードが、感動的だったのに残念です。


 ただ、ラストのファミレスで、拓郎の「今日までそして明日から」を出演者全員で歌うのは、個人的には好きなラストでした。
 原作の「ファミレス」が、「ファミリーレス」に掛かっているというのは、さすが重松清だと思いました。「愛妻」ではなく「恋妻」というのは、いまいちですよね。


古見さんは、コミュ症です

 漫画を実写化したNHKドラマが、終了しました。漫画は未見ですが、ドラマはとてもほっこりしたストーリーでした。


 コミュ症高校生が次々と登場し、エピソードが展開します。コミュ症といっても、人それぞれ違うし、またコミュ症とも違う、悩み多き今時の高校生が主要登場人物です。 


 まず、登場人物のキャラクター設定が良かった。デフォルメされてますが、似たような高校生が、2021年ならクラスにいるんだろうなと、思わせました。漫画チックといえばそれまでですが、抱えている問題は、リアルです。リアルな問題を、面白おかしく表現していけないはずはありませんよね。


 登場人物が個性的なので、まつわるエピソードも自然と面白くなります。ストーリーにおけるキャラクターって、本当に大切ですね。最近のいまひとつなTVドラマを見るにつけ、ドラマ作りは、ストーリーからではなく、キャラクターから考えたほうが良いのでは?と思わされます。原作に漫画が頻繁に使われるのも、キャラクターが重視されるからかもしれません。


 若いキャストも、マッチしていました。35歳の増田貴久さん城田優さん、32歳の溝端淳平さんを若いと言って良いのかわかりませんが、増田さんをTVドラマで見るのは、「レンタル何もしない人」以来です。人の良さそうなキャラクターを、見事に演じていたので、今回もハマりました。他の出演者たちも、とても良かったです。


 ひとつだけ不満なのは、古見さんがだんだん筆談から会話に移行して終わるという展開です。原作漫画はまだ終わっていないので、ドラマのオリジナルな終わり方だと思います。もしかすると意図されたわけではないかもしれませんが、文化祭のクラスでのやりとりで、最後に声を出すのは、かえってリアルではなかったです。すべてが上手くいって終わり!は、安直すぎます。繰り返しますが、そのような展開に見えただけで、製作者の意図は違うかもしれません。もっともその後、只野くんのほっぺたを無言で触るエピソードで終わるのは、素敵な終わり方でした。